【2026年9月最新】FX・為替のドル円予想|直近のニュースを円安・円高材料に整理

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8月中旬~9月初旬までのドル円相場の振り返り

2026年8月中旬から9月初旬のドル円は、方向感が大きく変わる展開となりました。

8月後半は米国の利上げ観測や原油高を背景にドルが買われ、8月28日から9月1日にかけて1ドル=160円台まで円安が進みました。しかし、その後は日銀の9月利上げ観測が急速に強まり、9月3日には155円台まで円高が進行しています。

前回記事の8月17日から9月4日までの流れは、159円前後から一時160円台へ上昇した後、156円前後まで下落した形です。短期間に約5円動いており、FRBと日銀の政策見通しに敏感な相場が続いています。

日付ニュース主な判断ドル円の動き
8/19米財務省が長期国債の買い戻し拡大を発表円高材料米金利とドルが下落し、158円前半へ約1円の円高。
8/21日本の7月コアCPIが前年比1.8%上昇円高材料指標発表直後は無風。株式市場が閉まった後、158.35円前後へ約0.7円の円高。その後全戻し。
8/26米7月PCEと個人所得が発表やや円安材料158.95円前後から159.4円前後へ円安。
8/28ウォーシュFRB議長がインフレ警戒を示す
強い円安材料
159.65円付近から160.2円前後へ円安。
9/1原油高と米金利上昇、日米当局が連携を確認円安、円高円安材料が優勢となり、160.2円前後へ円安。
9/2~9/3植田総裁と高田委員が追加利上げに前向き強い円高材料160円台から155.4円前後へ円高。
9/3ウォラーFRB理事が金利据え置きの可能性に言及円安材料日銀材料と重なり円買いが加速。
9/4米雇用統計が予想を上回る円安材料発表直後、156.74円へ円安進行。その後急反発し155.35円まで円高、終値では156.2円まで戻し。

1.米財務省の国債買い戻し拡大で158円台へ|円高材料

8月19日、米財務省(ベッセント財務長官)が長期国債の買い戻し規模を拡大すると発表しました。これを受けて米長期金利とドルが下落し、ドル円は158円前半まで円高が進みました。

同日のFOMC議事要旨はFRB内のインフレ警戒を示し、本来は円安材料でしたが、国債買い戻しによる金利低下への反応が強まりました。

2.日米の物価指標は金融政策の方向を左右|円高材料

8月21日発表の日本の7月コアCPIは前年比1.8%上昇。8月28日の東京都区部コアCPIも同1.8%、生鮮食品とエネルギーを除く指数は2.0%上昇しました。物価上昇は日銀の追加利上げを後押し、円高材料となりました。

3.米7月PCEと個人所得が発表|円安材料

一方、8月26日の米7月PCE価格指数は前月比0.2%、前年比3.7%上昇。コア指数は前月比0.2%、前年比3.3%でした。インフレは目標を上回るものの、月次の伸びは落ち着いています。個人所得は前月比0.4%増、実質個人消費はほぼ横ばいで、結果は強弱が混在しました。それでも米利上げ観測がやや高まり、ドル円は159.4円前後へ上昇しました。

4.ジャクソンホール後に160円台へ円安|円安材料

8月28日、ウォーシュFRB議長はジャクソンホール会議で、インフレが2%へ向かわない場合には追加対応が必要になるとの考えを示しました。市場では9月利上げの織り込みが強まり、ドル円は160円を抜けて160.2円付近まで円安が進みました。

9月1日には中東情勢を背景とした原油高と米国債利回りの上昇も重なり、160.19円前後まで円安が進みました。原油高は米インフレを押し上げるとの見方からドル買いにつながる一方、エネルギー輸入国である日本の貿易収支悪化も意識させるため、円安材料になりやすい傾向があります。

5.日銀の利上げ観測で155円台へ急反転|円高材料

9月2日14時、高田創審議委員は札幌市での講演で「2026年以降は一定のペースにとらわれず、機動的に利上げを行う新たな局面」と発言。9月2日から3日にかけて、155.47円前後まで円高が進行しました。当初は為替介入も疑われましたが、日銀当座預金のデータなどから公式介入ではないとの見方が広がっています。

さらに植田日銀総裁は9月5日の記者会見にて、9月会合での利上げを含め、物価の上振れリスクを議論する考えを示しました。米財務長官が日銀に決断力のある金融政策対応を求めたことも、利上げ観測を強めました。

6.ウォラーFRB理事が金利据え置きの可能性に言及|円高材料

ウォラーFRB理事がインフレ鈍化が続けば9月会合で据え置きを支持する可能性を示し、ドル売り円買いを後押ししました。「日銀は利上げ方向、FRBは据え置きの可能性」という金利差縮小の見方が円高を加速させました。

7.強い米雇用統計でドル円乱高下|円安材料

9月4日の米8月雇用統計では、非農業部門雇用者数が16万2000人増加し、市場予想の5万5000人増加を大きく上回りました。失業率は4.1%で横ばい、平均時給は前月比0.3%、前年比3.1%上昇しています。

発表直後、ドル円は156.74円まで円安方向へ急騰しましたが、その後155.35円まで円高が進みました。その後は雇用統計の強さを受けてFRBの9月利上げ観測が再び高まり、ドル円は終値で156.2円付近まで戻しています。急激な円高の原因は詳細不明ですが、雇用統計前の急激な円高を受けて円買いの地合いが残っており、日銀利上げを見込む円買いや、円売りポジションを解消する動きが出やすかったと考えられます。

今後のドル円予想で確認したい3つのポイント

1つ目は米国の8月消費者物価指数(CPI)です。予想を上回ればFRB利上げ観測から円安、下回れば据え置き観測から円高に動きやすくなります。発表は日本時間9月11日(金)21:30です。

2つ目は9月15~16日のFOMCです。政策金利だけでなく、声明文と議長会見が今後の利上げペースをどう示すかを確認しましょう。FRB政策金利の発表は、日本時間9月17日(木)3:00で為替相場は大きな変動が予測されます。

3つ目は9月17~18日の日銀金融政策決定会合です。利上げの有無に加え、その後も早いペースで正常化を続ける姿勢を示すかが重要です。日銀政策金利の発表は、9/18(金)11時~13時頃を予定しています。

まとめ

8月のドル円は、介入による155円台から米利上げ観測などにより160円台まで円安が進みました。その後、日銀の9月利上げ観測によって155円台へ急反転しました。足元では円高材料がやや優勢ですが、強い米雇用統計によりFRB利上げの可能性も残っています。9月は155円割れを試す動きが予想されます。

9月中旬は米CPI、FOMC、日銀会合が短期間に続きます。個別指標だけで方向を決めず、「FRBと日銀の政策見通し」「日米金利差が縮小するか拡大するか」を確認しましょう。

※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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